子どものお片付け力を育む住まい
「お片付けしなさい!」と、毎日のように子どもを注意しているママ・パパも多いはず。
お片付けの習慣が身につけられたら、怒る必要がなくなるだけでなく、メリットがたくさんあるんです。今や「お片付け力」は「生きる力」とも言われており、判断力や意思決定力を育むことにもつながります。そんな「お片付け力」が身に付くような工夫を随所に詰め込んだ住まいをつくりました。
収納部分をプロデュースしたのは、整理収納のプロ集団、インブルーム株式会社のお片付けコンシェルジュ。子どもだけでなく、親子でお片付け力を磨くことができる工夫の数々をご覧ください。

リビングに、多機能なキッズコーナーを
リビングからも、キッチンからも見守りやすい位置に、キッズコーナーをつくりました。

スタディデスク
リビング学習ができるデスクを、キッチンに向いた位置に配置しました。ママは夕食を作りながらでも、宿題のサポートをしてあげることができます。
子ども関連の収納は、ここに集約!

デスクを背にした壁面には、子ども専用の収納を。あえて扉を付けず、オープンにすることで、整理状況が一目で分かります。来客時には、上部に付いているロールスクリーンを下げれば、ごちゃごちゃを簡単に隠せます。
右側は衣類ゾーン。「とりあえずBOX」を作り、散乱しがちな帽子やルームウェアなどを、とりあえずしまう場所を設けておきます。
ハンガーのポールは、自分でお支度しやすいよう、手の届きやすい位置に。子どもの手が届かない棚上段は、お下がりのものやシーズンオフのものをしまっておく場所として活用します。
左側の中段には、本や教科書、学校からのプリント、ランドセルなど、日常的に出し入れするものを配置。下段は、キャスター付きのボックスにおもちゃを収納。
すべてのものに定位置を作っているので、出したらそこにしまう、というシンプルな動作で、いつもスッキリ。
「見せる」と「隠す」を両立したキッチン
お気に入りの食器や調理家電をディスプレイする「見せる収納」。おしゃれな収納スタイルとして注目されていますが、キッチンはアイテム数が多く、実際に取り入れるのは、ハードルが高いと感じる人も多いはず。
そこで、「見える」と「隠す」の両方の要素を取り入れたキッチンをつくりました。


「見せる収納」
木目の棚にブラックフレームで、インテリアにも馴染む仕様に。カウンターの下には、ゴミ箱がスッキリ収まるスペースをつくりました。
「隠す収納」
パントリー、キッチンの引き出し収納といった「隠す収納」は、お片付け力コンシェルジュが監修。徹底的に収納効率を高めています。


パントリー内は、使用用途ごとに定位置化。棚のスペースにピッタリ収まるバスケットを使い、空間の有効利用を追求しています。調味料・乾物・お茶など、いつも使う食器類は、取り出しやすい中段に配置。お出かけ時に使う物や、来客時に使う物は、それぞれグルーピングして一緒に収納。用途ごとにまとめているので、使う時にもあれこれ探す必要がありません。
キッチンは、コンロ・作業場・シンクのゾーンに分けて考えます。それぞれの場所で使う物を、それぞれの場所の下にしまうことで、動作のムダがなくなり、家事の時短にもつながります。
<物件概要>
物件名 宮前平パステルコート
所在地 神奈川県川崎市宮前区
築年数 1983年
所在階 3階
面 積 52.20㎡