整った暮らしを実現する!今話題のユーティリティルームってなに?
ホームプランナー 館農 香菜(たちの かな)です。
突然ですが、ユーティリティルームをご存知でしょうか?最近、住宅の間取りや整理収納に関する雑誌や広告で目にすることが増えました。
ユーティリティとは、「役に立つ、有用な」という意味があり、ユーティリティルームは元々、
洗濯機・乾燥機・アイロンなどの作業のための設備をまとめて設置した“家事室”として捉えられてきました。
最近では家事だけでなく、子どもの成長や家族のライフスタイルの変化に合わせた様々な使い方が出来ると注目されています。
今日は、ユーティリティルーム活用方法や便利な間取りをご紹介します。
洗面所の延長にユーティリティルーム

洗面所は、特にマンションでは省スペースとされがちですが、子育て世帯にとってはお着替えや洗濯などをする、家事・育児の重要な拠点。
そこで、洗面所の延長としてユーティリティルームを設けると、子どものお着替えやパジャマ、下着類を収納したり、アイロン台や部屋干しスペースを設置でき、便利です。
食べこぼしなどの際も、洗濯やお着替えの流れがスムーズです。
また、ここに家電や洗濯物を集約することが出来るので、リビングダイニングに生活感を持ち込まずスッキリ。家事時短にも繋がります。
家族全員分の衣服を収納できるファミリークローゼットと隣接できれば、洗濯物を 洗う→干す→たたむ→しまう の一連の動作がとてもスムーズ。
リビングにつながるユーティリティルーム

子どもの保育園・幼稚園グッズや、ランドセル、習い事グッズはついついリビングや廊下に積み上げてしまいがち。
リビングに繋がる場所にユーティリティルームを作り、子どもの身支度グッズをまとめると、リビングがすっきり。ごちゃごちゃが気になりません。
また、家族みんなの身支度ロッカーとするのも良いでしょう。
自分だけの専用の場所があると、自分で綺麗に保とうという気持ちがうまれます。
ハンガーパイプや収納は子どもの手の届く高さにすれば、自分でお仕度する姿がたくさん見られそう。褒めてあげられる機会も増えますね。
在宅スぺース、学習スペースとしてのユーティリティルーム

ユーティリティルームの使い方は、家事や整理収納だけにとどまりません。
今や、多くの人が生活のスタンダードとなりつつある“在宅ワーク”のスペースにしたり、子どものスタディルームとしても活用できます。
子どもが小さいうちは、親も子どもも個室にこもることは難しいもの。
リビングダイニングの近くで、家族の気配を感じながら集中したいときに最適です。
学習効果が高いと注目されている”リビング学習”ですが、リビングがごちゃごちゃしてしまったり、ある一定の年齢になると集中しにくいというデメリットもあります。
ユーティリティルームとして、半個室のような緩やかに区切られた空間にすることで、
集中できる環境と収納力がありながら、”リビング学習”のメリットである家族とのコミュニケーションをとることができ、
リビング学習と個室学習、両方のメリットを得ることができます。
ユーティリティルームは、現状の住まいの足りない機能を追加できる場所。柔軟に活用して、整った暮らしを叶えましょう。