インテリアマガジン

もうスタンダードには戻れない!?進化系クローゼット

ホームプランナー館農香菜(たちの かな)です。

年末を迎え、大掃除に加えて整理収納を見直す人も多いのではないでしょうか?いつもは何気なく過ごしていても、クローゼットと向き合うと、「断捨離してもいつの間にか不要なものが奥にたまる」「必要なものが使いやすいように収納できない」「気が付くとクローゼット内で探し物ばかりしている」、、とクローゼット自体をストレスに思うことも多々。

そこで、今回は「クローゼットはこうあるべき!」という固定概念に捕らわれない、進化系クローゼットをご紹介します。

背板のないスルー型クローゼット

・クローゼットを少しでも広く使いたい

・湿気をたまりにくくしたい

・ライフステージに合わせて収納の量を調節したい

という場合におすすめなのが、「背板が無い、スルー型クローゼット」です。

マンションなどで、隣接する2つの部屋のクローゼットが背中合わせになっている間取りの場合に取り入れやすいです。

メリットは、クローゼットの奥行きが自由になるので、布団などの大きなものを収納することができ、風通しも良く、湿気がたまりにくいことです。

更に、隣接する2つの部屋で収納したい物の増減に柔軟に対応できるので、子どもが小さいうちは主寝室で使うものメイン、子どもが成長して物が増えてきたら子どもの収納面積を増やして使うことができます。

扉のないオープンクローゼット

クローゼットは扉があるのが一般的ですが、思い切って扉を無くすと、メリットがたくさんあります。

まずは、ものの把握がしやすい。建具が入っているとフルオープンにすることが難しく、いつも見えない死角や使いにくいデッドスペースができがちです。

扉がないので、収納状況は一目瞭然。

扉をあけるという動作が1つ無いだけで、物の出し入れは格段に楽になります。

埃がたまるのでは?来客時にはどうするの?

などの心配がある場合は、カーテンレールやロールスクリーンの取り付けて緩やかに仕切ると空間の広がりもかんじることができます。

海外の様なドレスアップ空間に

ファミリークローゼットのある間取りが増えてきましたが、「収納の場所」というイメージがあるのでインテリアにそれほどこだわらないことがほとんど。

しかし、家族全員が身支度をするクローゼットは、その日のパワーチャージをする場所でもあると考えています。

物を収納する部分は奥行きを狭く、「収納」ではなく「ディスプレイ」するような気持ちで片付けると、気分も上がり、お気に入りの紛失も防ぐことができます。

また、奥行きを狭くすると、奥に物がたまりにくく、不要なものが増えません。

椅子やミラーを置き、照明や壁紙もこだわりを持って選ぶと、そこは海外ドラマに出てくる様なドレスアップ空間に。

子どもの朝の身支度は億劫なこともありますが、お気に入りの空間で楽しく服を選ぶことで、朝のパワーチャージができそうですね。

間取りに大きなクローゼットを設ける余裕がない場合、ユーティリティーなどの家事室や、洗面化粧台、更には本棚などを設けて、その家族のライフスタイルに合った他の機能を持たせてみましょう。

大きめの空間にであっても間取りを圧迫することがなく、より家族のお気に入りスペースになるのではないでしょうか。

クローゼットも人それぞれに合わせて進化する時代。

家族みんなに合った世界に一つだけのクローゼットの形を考えてみるのも、お片付け上手の第一歩かもしれません。

関連記事

いろんなよみもの

TOP