手が届く!で、自立心を育てる工夫
インテリアコーディネーター たちの かなです。
照明スイッチや子供の物を収納する場所に、お子さんの手は届いていますか?
スイッチの位置が高すぎると「ママ(電気)つけて!」が日常茶飯事。
クローゼットのハンガーパイプには手が届くはずもなく、大人が片づけるまで上着や鞄は床に放置されます。
そこで、平均的な3歳の身長でも手が届く高さに、照明スイッチや子供用のクローゼット、壁面フック等を
設置することをおすすめします。
照明スイッチの高さは床からスイッチまで105cm
標準的な照明スイッチの高さは床からスイッチ中心まで110~120cmですが、
120センチの高さの場合、息子が3歳になりたての頃(90cm)は手が届きませんでした。
2歳~3歳は生活の中で少しずつ出来ることが多くなり、自分でなんでもやってみたい!と思うお年頃。
床から照明スイッチ中央までの高さが105cmの場合、2歳の子供でも背伸びをして手が届きます。
電気をつけるのもお片付けするのも、手が届くと自分ですることが出来ます。
もちろん親も助かりますし、子供にとっては出来たことが嬉しく、褒めてもらえる機会も増えます。
なんでも「自分で、やってみよう!」という気持ちを大切に育ててあげられる環境作りが大切です。
ユニバーサルデザインでは低すぎる!?
ユニバーサルデザイン(高齢者や車椅子の方にも使いやすい高さ)としてスイッチの高さは床からスイッチ中心まで90~100cm
と設定されていますが、子供のいる家庭で高齢者や車いすの方がいない場合はこの高さだと不便なことがあります。
子供を抱っこしながら肘でスイッチを押すときや、荷物や洗濯物など抱えているときに胸の高さで手を伸ばしてスイッチを押すとき、
低すぎて押しづらいのです。
まだ言葉が理解できない1歳の子供に届く必要もないと思うので、程よい高さがおすすめです。
鉄則は「危険な物は上に。自分の物は下に。」
子供にとって危険な物や触ってほしくない物は上に収納場所を作り、自分でやってほしいことは子供の手の届く範囲に設置しましょう。
当たり前の様ですが、実はなかなか難しいと実感しています。
システムキッチンや洗面台の引き出しは便利ですが子供の手の届く範囲です。
赤ちゃんのときは開けられなかったのにいつの間にか開けられるようになり、危険なものをさわってしまうことも。
また、一般的なクローゼットは子供が扉を開けることさえも難しく、ハンガーパイプにも手が届きません。
手が届く高さに自分の物をしまえる場所を作って、「出来る!」を増やしてあげることが大切です。
家の中を子供の目線の高さで見渡して、自分で出来る!が増える「高さ」にも注目してみてくださいね!