2024年のはじまり

本来なら、明るく新年のご挨拶をお伝えしたかったところですが、新年早々、大きな地震・事故があり日本中が大変なお正月になりました。被害に遭われた方々へ心からお見舞い申し上げます。まだ余震が続いており、ただただ無事と安全を願うばかりです。さらには、北陸の厳しい冬の中、不安と寒さに耐えている方々が多いことを思うと、特に小さい子やお母さん達は大丈夫だろうかと胸が詰まる思いです。

昨年もそうでしたが、自然の脅威を思い知る災害が多発し、本当に他人事ではないと感じます。「子と住む」でも「安全」というのは、今後重要なキーワードの一つになってくる気がします。

昨年夏、家族で、東北を北から南へ車で走破しました。大きな目的は、東日本大震災で被災した学校などをそのまま残している「震災遺構」の見学。小1・小4の息子たちは、それぞれ感じたことや考えるところがあった様子でした。特に長男は、一口に被災と言っても色々なケースがあり、その時の状況や判断によって左右されることが大きいので、こうすれば助かる、という鉄則のようなものを見出せないのが難しいと考えているようでした。

実際に、学校の先生の指示を素直に聞いた子ども達が犠牲になり、指示に従わなかった子どもが数名助かった事例もあり、普段、先生の言うことを聞いて行動するように言われている子どもからすると、どうするのが正解なの?と、とても困惑したようです。

ただ一つ確実なのは、事前の「備え」がとっても大切だということは、親子ともに思い知りました。

東日本大震災のときは、数日前に少し大きい地震が起きたそうで、もしかしたら大きい地震が起きるかもしれないと、備蓄品や避難シミュレーションの確認をした学校があったそうです。一方では、特に何もしなかった学校もあり、その明暗はきっぱり分かれてしまいました。

▲息子たちが「震災遺構」で撮った写真。このような時に載せていいものか迷いましたが、メッセージを伝わりやすくするために載せました。トップの写真は、福島にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」の屋上。ここは原発事故のことが詳しく分かる施設で、息子たちも衝撃を受けていました。震災の恐ろしさと、屋上からの穏やかな景色のギャップで、すごく複雑な気持ちになったことを覚えています。

今回の石川県の大地震では、倒壊した家屋や、辺り一面燃え尽きた街がテレビで流れるのを見て、次男は怖い…とブランケットにくるまっていました。大人でも動揺するのに、子どもはもっと不安な気持ちになりますよね。不安な気持ちに寄り添いつつ、昨年夏の東北走破で得た気付きを、改めて思い起こしました。やっぱり、まずは自分にできることとして「備え」って大事です。

例えば、我が家の場合は、備蓄用の食料・水を用意していますが、量がざっくりとしていて、最低でも三日分と言われる量が確保できているか不明・・・。この辺を一度ちゃんと見てみようと思います。

小学生以上であれば、親子で「ハザードマップ」を見てみるのもおすすめです。住所を入れるだけで、災害のリスク情報を調べることができますよ。
●ハザードマップポータルサイト→https://disaportal.gsi.go.jp/

皆さんの「備え」はいかがですか?

cotosumuは「『子と住む』をもっと楽しく」をコンセプトとしていますが、それも「住む」が安全であってこそ。

被災者の方々が、一日も早く、まず寒さ・食料など不安のない環境になりますように。
そして、これから先は、悪いことが起きない一年であってほしいです。

cotosumu director Maiko

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