〇〇が無い間取りで、子どもの「自分で出来る!」をサポート

ホームプランナー館農香菜(たちの かな)です。

子育て期の暮らしの中で、もっと子供たちが自分のことを自分でやってくれるようになったら良いな、と思うことがたくさんあるかと思います。

でも実際は大人が手伝わなければ、

片づけられなかったり、身支度出来なかったりと、なかなか思うようにできないことも多いはず。

その理由はもしかしたら、「家」にあるかもしれません。

Cotosumuには、「普通なら有る」ものを無くして、子どもたちの自立を促すアイデアがあります。

クローゼットの扉

子どもにとって、大きなクローゼットのドアは開け閉めすること自体が大変。

ポンッとその辺にカバンや服を置いてしまうことが多いなら、収納の扉を無しにしてみることをおススメします。身支度の時にも、どこに何が置いてあるのかが一目瞭然!

扉があれば、中が散らかっていても気にならず物を押し込んでしまいがち。

でも扉が無いと散らかっていると少なからず気になるで、押し込まずに綺麗に保つモチベーションも沸きます。

さらにクローゼットは見せないバックヤードにしがちですが、背面に好きな壁紙を貼り、照明をつけて部屋の見せ場にすることもおススメ。

自分だけのお気に入りスペースなら、楽しんで身支度やお片付けが出来ます。

室内ドア

自然と足を運んでほしい場所は、ドアを無しに。

写真のように玄関で手洗いをし、ファミリークローゼットで上着を脱いで、リビングに来て欲しい場合に有効です。

ドアがあると素通りしてしまうことも多い手洗いやファミリークローゼット。

そこがオープンだと、寄ることを忘れず、「面倒だ」という気持ちも薄れます。

また、写真のようにアーチにすることで、ちょっと楽しい気持ちでアーチをくぐってくれるはず。

ごちゃごちゃしたところを見せたくない、空調が効くようにしたい、空間を間仕切りたい、ときにはドアが必要ですが、空間を区切って狭く見せてしまったり、別部屋として認識させてしまう効果も。

室内ドアも「あって当たり前」ではなく、「本当に必要か」を考えて間取りに取り入れましょう。

クローゼットの背板

隣の部屋のクローゼットと背中合わせになっている間取りは多いかと思います。

その場合、背板をなしにすると良い効果があることも。

例えば、兄弟姉妹どうしで背中合わせの部屋を使っている場合、兄弟姉妹の成長に合わせて収納量が多くなったり、それほど必要のないときが出てくると思います。

中を柔軟に使うことが出来るので、例えば習い事が増えたり部活動を始めた場合などに、片方が多くのスペースを使うこともできます。また、キャスター付きのケースを使ったり、布団を収納したりと自由自在。

子どもにとっても隣の部屋と繋がっている安心感や、収納全体を見渡せるメリットがあります。

「あることが当たり前」ということも「本当に必要か」を考えて、取り入れてみてください。案外無くても、「もしろ無い方が」親子にとって笑顔で過ごせる住まいになるかもしれません。

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