ホームプランナー館農香菜(たちの かな)です。
今回のテーマは、一度は取り入れてみたい!と思う方も多いはず、ペンダントライトの取り入れ方のコツについてです。
照明器具であるペンダントライトは、一般的な天井にくっついているシーリングライトとは違い、天井から吊り下げた照明のこと。
メリットとしては、ペンダントライトの照明器具の「デザインが豊富」ということ。空間の宙に浮いていることから、照明器具自体のデザインを部屋のインテリアに活かすことが出来ます。
また、「おしゃれに見える」というだけではなく、機能面では、「照らしたい箇所を照らす」ことが出来るので、食事を美味しく見せる効果や、テーブル上や手元を効率よく温かみを添えて照らすことが出来ます。
天井から離れて、1カ所をてらしているので、「影が出来る」のもポイント。
影はデメリットに思われがちですが、陰影は空間に落ち着きを与え、リラックスできる空間に。
これらのメリットや特徴を踏まえて、どのように取り入れたらよいのかをご紹介します。
ダイニングテーブル上に、高さを変えて設置

ダイニングテーブル上にペンダントライトを設置すると、食事がおいしく見える効果や、手元を照らして、明るくおしゃれなダイニングを演出できます。
そして、1灯だけでなく、2灯~3灯配置するのもおススメ。
まんべんなくテーブルの上を照らします。
その時に気を付けたいのは、ペンダントライトの高さを変えて設置し、空間にリズムを作ること。
小さな照明器具であればそれほど気にならず、むしろ並列の配灯でバランスが取れます。
大きな照明器具を複数設置する場合、同じ高さに配灯すると圧迫感が出ます。
空間のバランスは、「どこかに頂点を持ってくると落ち着く」。
この効果を意識して、2灯であれば1灯を高めに、3灯を等間隔に配灯する倍は、真ん中の器具を他より高めに設置 してみてください。
ライティングレール・ダクトレールを活用

ペンダントライトをテーブルの上に配灯したいけど、調度真上の天井に引っ掛けシーリング(照明器具を天井に取り付けられるソケット)が無い、テーブルの向きや空間の用途を変えたときにペンダントライトの位置を変えられない場合があります。
ペンダントライトのデメリットをあげるとすれば、設置する位置の融通が利かないということかもしれません。
その場合に活用してほしいのが、ライティングレールやダクトレールです。
ライティングレール・ダクトレールは、照明をつけることのできるバー状の器具です。
おなじ空間に引っ掛けシーリングさえあれば、レールを取り付けて、好きな照明を好きな数だけつけることができます。
簡易式のダクトレールであれば、電気屋さんや、ホームセンターでも売っていて、工事不要で自分でも取り付けることができます。
賃貸でも安心して使えるのも良いですね。
一緒に吊るして、ワンランク上の空間に

ライティングレール・ダクトレールのメリットでもありますが、
植物や、季節の飾り、バスケットやモビールなど、お気に入りのものを一緒に吊るすことができます。
子どもも手が届かない位置なので、触ってもらいたくないものや、子どもにとって危険なもの(ガラスなど)も照明器具と一緒に吊るすことで、インテリアを楽しむことも出来ます。
また、ペンダントライトライトと一緒につるしたものには影が出来るので、陰影を楽しむことも出来ます。
レールの耐荷重を確認して、重すぎないものを吊るしましょう。
一味違う、寝室での取り入れ方

ベッドの横で使うナイトテーブルには、メガネやスマートフォン、読みかけの本に、ティッシュボックスなど置きたい物がたくさん。でも、テーブルランプを置いてしまうとそれだけで、テーブルの上がぎゅうぎゅうに。
そこで、ペンダントライトを活用すると、小さなナイトテーブルでもテーブルの上はスッキリ。
あとは、寝室はどうしても低めの家具を全て低い位置に置くので、空間の重心が下にたまりがち。
ペンダントライトを天井から垂らすことで、空間にリズムが生まれ、目線を上に誘導することが出来、空間を広く感じられるという効果も。
左右対称につければ、フォーマルな印象で、ホテルライクな空間が出来上がります。
是非、ペンダントライトを取り入れて、おしゃれで機能的な住空間を実現してみてはいかがでしょうか?