ホームプランナー 館農 香菜(たちの かな)です。
近年、“土間”が注目されつつあるのをご存知でしょうか。
そもそも土間とは、地面と同じ高さで、屋内で床を張らずに地面のままで仕上げた、室内でありながら靴のまま過ごすことができる空間です。
昔の日本家屋では、台所や洗面などの水回り、部屋以外の廊下や玄関があった場所ですが、だんだん土間は縮小し、靴を脱ぐ玄関だけにあることが一般的になりました。
しかし近年、土間の良さが見直され、戸建てのみならずマンションでも土間を活用した空間が登場しています。
今日は土間の良さと活用方法をご紹介します。
変幻自在の土間収納

マンションにおいて狭くなりがちな玄関を拡張して、収納を拡大するアイディアです。
戸建てであれば、野外の物置などに収納したいアウトドアグッズや三輪車などの子どものもの、更にはベビーカーやキャリーケースなど出来れば室内に持ち込みたくないものはたくさんあります。
土間には段差がある為、汚れが室内に入り込みにくく、掃き掃除ができ、掃除が楽なので汚れ物を収納するのにぴったりです。
棚を設置したり壁面を有孔ボードにしたりすると、収納力が増し、収納する物によってカスタマイズもできるので、お気に入りをディスプレイしながら収納することもできます。
家族の趣味も増えるかもしれませんね。
部屋の一部に土間スペース

玄関に繋がる部屋の一部分を土間にするアイディアです。
玄関からそのまま土間部分に自転車やベビーカーを収納できることはもちろん、土間をインテリアとして室内に取り入れることができます。
土間があるとインテリアにリズムが生まれて、スタイリッシュな空間になることも魅力です。
土間で感染予防対策

ウイルスや花粉を室内に持って入らないようにするには、帰ってすぐ手洗い・うがいが1番です。
特に子どもは帰ってすぐ手を洗う習慣を身に付けてもらいたいものです。
土間に洗面スペースがあれば、帰ってすぐの手洗いうがいの習慣ができ、除菌を玄関ですることができます。
子どもが洗面所を使った後は水浸し・・・なんてこともよくありますが、土間であればウイルスや汚れを室内に巻き散らす前に、サッとモップなどで拭き掃除が出来るので安心です。
広い土間は戸建ての家にあるイメージがありますが、マンションでも土間を広げることは可能です。住む家族に合わせたカスタマイズができるのも土間の魅力。
あなたの家にも土間のある暮らしを取り入れてみてはいかがでしょうか?